降雪地域の外壁塗装

降雪地域の外壁塗装

気温が上がり雪が溶け出すと、「今年は外壁塗装をしないといけないな」は父親の口癖、それに母親は「そうね」と返事をするのだが、なかなか我が家は外壁塗装がされない。
他の家は、雪が汚れを洗い落としてピカピカ輝いているのだが、我が家は塗装が剥げてみそぼらしく見える。
私、「今年も塗装はしないの?」
父親、「雪が降る地域は、雪が降らない時期にしか外壁塗装が出来ないから、何処の塗装業者さんも予約で一杯なんだよ」
私、「去年も予約で一杯と言ってなかった?」
母親、「去年だけじゃないわよ、ここ数年ずっと同じことを言ってるわよ」
気不味さを感じたのか、父親は散歩に出掛けた。
散歩から帰って来た父親に
母親、「どうだった?」
父親、「何が?」
母親、「何がじゃないでしょ!うちの外壁はどうだった?」
父親、「ずいぶん汚くなってるな。高圧洗浄でキレイにならないかな?」
母親、「キレイにならなかったでしょ!」
我が家に高圧洗浄の機械があるのは、外壁の汚れを落とそうと父親が買って来たから。
父親、「Aさん(隣人)の高圧洗浄機を借りて来ようかな?」
母親、「どうして?」
父親、「Aさんの家の高圧洗浄機は、汚れが良く落ちるから」
母親、「Aさんの家の汚れが良く落ちるのは、塗装で外壁がツルツルだからよ」
外に出て、我が家の外壁を触った父親の指は、白く汚れた。

その日の夜
風呂から出た私の顔を、父親が触った。
父親、「ツルツルだな」
父親は、風呂から出た母親の顔も触って
父親、「ガサガサだな」

肌がガサガサな母親は、メイクやメイク落としに時間が掛かるのを見て、父親は外壁塗装を決心してくれた。
下処理や下塗りなどで外壁が徐々にキレイになると、父親が母親の顔をまじまじと見て溜息をついたため、塗装業者さんがいるのに両親はケンカになった。

宮崎の外壁塗装

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