外壁塗装にガッカリ

外壁塗装にガッカリ

幼馴染みの家が外壁塗装を始めると 女友達、「良かったね」 私、「何のこと?」 女友達、「トボけちゃって。今でも好きなくせして」 私の初恋は、幼馴染みのA君。 2月14日に初めてチョコレートをあげたのはA君、3月14日に初めてマシュマロをくれたのはA君。 そのマシュマロは食べずに残しておいたのだが、母親が勝手に処分をしてしまった。 女友達、「A君とは話すの?」 私、「話さないわよ」 女友達、「目と鼻の先に住んでいるのに?」 私の家からA君の家までは、徒歩でも2分と掛からない。通勤で使っているバスはA君も私も同じ、それでも話しはしない。 女友達、「挨拶もしないの?」 私、「うん」 女友達、「挨拶くらいすれば良いじゃない?」 私、「どう挨拶をするの?」 女友達、「挨拶なんて、おはよう、こんにちは、こんばんは、しかないじゃない?おやすみとでも言われたいの?」 私、「・・・」 A君に、「おやすみ」と言われるシチュエーションを妄想したら、ニヤけてしまった。 女友達、「大丈夫?」 私、「貴方が変なことを言うからでしょ!」 通勤で使っているバス停へ行くには、A君の家の前を通らなくてはならない。 普段は家の前を通る際は緊張するのだが、外壁塗装のために家が防護ネットで覆われているとガラスが見えない。 ガラスが見えないことを良いことに、A君の家をジロジロ見ていると A君、「どうかした?」 私、「ご、ごめんなさい」 A君、「バスに乗るんだろ?」 私、「うん」 A君、「だったら一緒に行こ?」 私、「うん」 A君の家からバス停までは、距離的にはメッチャ近いのだが、好きな人と一緒に歩くとメッチャ長く感じた。 バスが来るまでの時間、何か話さないといけないと思い 私、「外壁塗装をしてるんだね」 A君、「ああ。幼馴染みのお前だけには言っておくよ、俺、結婚をするんだ」 私、「・・・」 A君の家が外壁塗装をしているのは、結婚相手の親が挨拶に来るから。 好きな人が結婚をしてしまうと思うと、一緒にいるのが辛くなり、私だけ途中でバスを降りた。 2週間後、覆っていた防護ネットが外されると、A君の家は外壁塗装でキレイになっていた。 母親からA君の結婚相手がキレイな人と聞かされたが、そんなこと興味無い。

宮崎の外壁塗装

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