初めて知った家のラッピング

初めて知った家のラッピング

家の外壁塗装をするのにお金がいると言っているのに、夫が車の話をしだした。 夫、「車を買い換えるのを諦めて、車を塗装するか?」 我が家の車は屋根の無い月極駐車場に置いているため、車のルーフとボンネット塗装が剥げて薄くなっている。 私、「塗装だと幾ら掛かるの?」 夫、「車を丸々塗装する全塗装だと安くても30万円は掛かるけど、ルーフとボンネットだけなら10万円ほどで済むみたい」 子育てでお金が掛かる我が家としては、10万円でも大金。 車の塗装サイトを見ていた夫、「ラッピングという方法もあるよ」 私、「ラッピングって、あのラッピング?」 夫、「そう、車にフィルムを貼るんだよ」 私、「気温の高い夏だと車内がチンチンに熱くなるけど、フィルムは熱に強いの?」 夫が調べたのは、ラッピングの耐久性。 夫、「ダメだ」 私、「何がダメなの?」 夫、「ラッピングは数年しか持たないらしい」 私、「数年しか持たないなら、塗装をしたほうが良いわね」 夫、「そうだな」 車を買い換えることをヤメたことで、外壁塗装をするお金が捻出できた。 家の外壁塗装のサイトを見ていた夫、「家の外壁にもラッピングがあるぞ」 私、「えー本当に?」 家の外壁をラッピングで行うサイトを見て、1分も経たずに夫が言ったのは「ダメだ」 私、「何がダメなの?」 夫、「家のラッピングも数年しか持たないらしい」 私、「数年しか持たない家のラッピングなんて、話にならないじゃない!」 車なら屋根のあるガレージに保管しておけばラッピングは長持ちするかもしれないが、家は雨風に曝されるため、ラッピングが長持ちしないことは素人でも容易に想像出来る。 我が家の外壁は、オーソドックスな塗装でやってもらった。 表面がツルツルの車ならラッピングが密着するだろうが、我が家の外壁はデコボコしておりラッピングには向かない。 職人さんは、デコボコの外壁を何度も塗装してくれた。その甲斐あって、雨風に曝されても、我が家は雨漏りせず快適に暮らせている。

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