中古住宅購入後に
私は中古住宅を購入してから約5年が経ちます。最初は気づかなかったのですが、ある日ふと外壁をまじまじと見てみたところ、色あせだけでなく、チョーキング現象と呼ばれる白い粉のようなものが手につく状態になっていて驚きました。さらに、屋根の一部が少し浮いているようにも見えて、不安を感じ始めたのです。
とはいえ、すぐに工事を決断したわけではありません。仕事も忙しく、費用も不安で、つい後回しにしていました。そんなある日、隣の家が外壁と屋根の塗装工事を始め、職人さんが毎日作業しているのを目にするうちに、「うちもそろそろかな」と考えるようになりました。気づけば築25年以上の物件で、何のメンテナンスもしていなかったのです。
決定打となったのは台風のあとの雨漏りでした。雨が降るたびに窓枠の上からポタポタと音がするようになり、「これはさすがにまずい」と意を決して数社から見積もりを取ることに。価格はもちろんのこと、塗料の種類や耐久性、そして職人さんの対応まで細かく比較し、最終的に地元で評判のよかった業者さんにお願いすることにしました。
塗装工事は思っていたよりもずっとスムーズで、職人さんたちの丁寧な仕事ぶりに感動しました。特に印象的だったのは、作業開始前に近隣へのあいさつ回りをしてくれたことです。そうした配慮のおかげで、ご近所とのトラブルも一切ありませんでした。
完工後、家全体が見違えるように生まれ変わりました。色を少し明るめに変えたことで、以前よりも暖かみが感じられる外観になり、帰宅するたびに少し嬉しい気持ちになります。屋根も遮熱塗料を使ったので、夏場の室温がこれまでより明らかに下がり、エアコンの使用頻度も減りました。