外壁塗装のおかげ

外壁塗装のおかげ

都市部に引っ越して驚いたことがある、それは家の外壁塗装。
引っ越しても、スグに友達が出来たのは外壁塗装のおかげ。
一緒に学校に通ったのはクラスメイトのA君。
私、「A君の家、ネットで覆われているけど何をしてるの?」
A君、「塗装」
私、「何の?」
A君、「家の塗装だよ」
私、「家を塗装するの?」
A君、「オカシイ?」
オカシクはないが、家を塗装することを知ったのは、その時が初めて。

A君、「日曜日なら業者さんはいないから、遊びにおいでよ」
日曜日、外壁塗装をしているA君の家に行くと
A君、「屋上へ行こうか?」
私、「どうやって?」
A君、「足場を使って行くんだよ」
足場という言葉を知ったのは、その時が初めて。

足場は子供が乗っても、キイキイと軋む。
私、「大丈夫?」
A君、「ネットがしてあるから落ちないよ」
民家の屋上に登ったのは、その時が初めて。屋根から見える景色は、2階の部屋から見るのとは全然違った。

初めてづくしで興奮した私は家に帰ると
私、「うちも塗装をしようよ」
父親、「そう言えば、父さんも外壁塗装の経験は無いな」
母親、「私も無いわ」
引っ越す前に住んでいたのは、祖父母が建てた築100年近い数寄屋造りのため、塗装の必要がなかった。
1ヶ月後
私、「うちに遊びにおいでよ」
A君を家に誘ったのは、新しいゲームを買ったからではない、家を外壁塗装しているからだ。
母親、「気を付けるのよ」
私、「分かってる」
足場を使って屋上に上がると
A君、「うちと同じ匂い(塗料)がする」
翌日
担任の先生、「2人は学校の外でも仲が良いな」
私とA君、「どうして知ってるの?」
先生、「2人とも手と靴に塗料が付いてるじゃない」
私とA君、「あっ本当だ(笑)」

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